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対象顧客を絞る

マーケティングを考える際に、「できるだけ多くのお客様に来てもらいたい」と思うのは当然のことです。
しかし、共感型マーケティングでは、「すべての人に向ける」のではなく、「本当に必要としている人」に向けて発信する ことが大切です。

なぜなら、対象顧客を明確に絞ることで、結果的に「選ばれやすくなる」からです。


「共感する人」とのつながりが重要

例えば、ある町の電気屋さんを想像してみてください。

A:セルフで安い家電量販店

  • 価格は安い
  • 店員は少なく、基本的にセルフサービス
  • アフターサービスは最低限

B:少し高めの町の電気屋さん

  • 価格はやや高め
  • 店員が親身になって相談にのってくれる
  • 購入後の修理やメンテナンスもサポート

この2つの選択肢があるとします。

「説明もアフターサービスも不要だから、セルフで安いほうがいいよ」という人にとっては、Aの量販店が最適です。
逆に、「家電のことは詳しくないし、購入後も相談できる方がいい」 という人にとっては、Bの町の電気屋さんが魅力的に映るでしょう。

このように、お客様の価値観や求めるものによって、どの店舗を選ぶかが変わります。


全員にアピールすると、誰にも響かない?

もし町の電気屋さんが、「すべての人に満足してもらいたい!」

と考えて、セルフサービスと丁寧なサポートを両方提供しようとしたらどうなるでしょう?

  • セルフで安い方がいい人には「価格が高い」と思われる
  • じっくり相談したい人には「対応が不十分」と感じられる

結果、どちらの層にも響かず、中途半端な印象になってしまいます。

共感型マーケティングでは、こうした曖昧な顧客設定を避け、

「この人のためのサービスです!」 と明確に打ち出すことが大切です。


お客様を絞ることで、選ばれやすくなる

対象顧客を明確に絞ることで、結果的に「選ばれやすくなる」理由は大きく3つあります。

① 強い共感を生む

共感型マーケティングでは、お客様に「これは自分のための商品だ!」と思ってもらうことが大切です。

例えば、先ほどの町の電気屋さんが、

「機械が苦手な方へ。買った後も、修理や使い方までサポートします!」

と打ち出したらどうでしょう?

「そうそう、こういうお店を探していた!」という人に強く刺さります。


② 価格競争に巻き込まれにくい

価格を重視する層をターゲットにすると、どうしても「もっと安いところがないか?」という比較にさらされてしまいます。

しかし、「このお店だから買いたい!」 と思ってもらえれば、値段が多少高くても選ばれる可能性が高くなります。

実際、「ちょっと高いけど、ここのお店なら安心」と思って買い物をした経験はありませんか?


③ お客様との関係が長く続く

共感型マーケティングでは、「買ってもらったら終わり」ではなく、長くお付き合いできる関係を築く ことが重要です。

町の電気屋さんであれば、家電を買った後も修理や買い替えの相談で何度も来店するでしょう。
信頼関係ができているので、「次もここで買おう」と思ってもらいやすくなります。


共感型マーケティングでは、「誰にでも合う商品・サービス」ではなく、「特定の人にとって最高の選択肢」になること を目指します。

「説明もアフターサービスも不要だから、セルフで安いほうがいいよ」
→ こういう人には、価格重視の店舗が合う

「多少高くても、親身に相談にのってくれるお店がいい!」
→ こういう人に向けて、しっかりアピールする

対象顧客を絞ることで、結果的に共感してくれるお客様とつながりやすくなり、選ばれる確率が上がる のです。

あなたも、「本当に届けたいお客様は誰か?」 を考え、その人に向けたメッセージを発信してみませんか?


次回は、「ターゲットを絞ると、売上が減るのでは?」 という疑問についてお話します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!